第13回交流会

3月26日、当基金の第13回交流会を行いました。

今回のゲストは、大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部システムデザイン工学科准教授の吉川雅博先生です。吉川先生は福祉工学を専門としておられ、デジタルファブリケーションを活用した義手の研究開発に注力されています。

今回は、吉川先生の研究室(アシスティブデバイス研究室)で開発されている義手が、実際にどのような使われ方をしているかについてや、障害にある方のための福祉機器を作る際の苦労や楽しさについて紹介していただきました。

普段目に触れることが少ない義手や、障害にある方との関わりについて子ども達も大変興味深くお話を聞いており、実際に義手を触らせていただいたことで、より実感を持って学ぶことができたようです。

また今回は初の試みとして、「保護者の会」を行い、現在支援している中高生の保護者、基金の卒業生の保護者の方々37名にご参加いただきました。保護者の会では、事前に保護者の方々から質問や相談を募集し、当日は基金の理事、評議員、選考委員ら4名と共に意見交換やおしゃべりを行いました。

卒業生の保護者の方にひとり親の子育ての様々なご経験をお話していただいたり、親御さん同士でお話を共有できたことで、大変有意義な時間になりました。参加者の評判が良かったので、今後も「保護者の会」を行っていくにあたり、どれくらいの頻度が良いかなど現在アンケートを行っています。

その後はリストランテ翔21にて卒業生のお祝いです。 今春中学校を卒業した5名、高校を卒業した25名の子どもたちに加え、今春社会人となる卒業生のなかから今回参加の7名にお祝いと拍手を贈り、それぞれの意気込みを語っていただきました。

今回も交流会を無事に開催できたのは、リストランテ翔21や大阪工業大学の先生、スタッフの皆様と、ご協力してくださる卒業生や保護者様のおかげです。 大変なこの時代、普通の生活に戻るまでの道のりはまだまだ長いように感じますが、子ども達が夢を諦めることのないよう、私たちきずな基金は一緒に応援していきます。